代表メッセージ

IGPCは、母親と赤ちゃんの対面は特別なものであり、世界中どこにいても享受されるものと考え、「すべての母親と子どもたちが健康な社会を実現する」という使命のもと、周産期医療を中心とした活動を行っています。

日本の母体死亡率や新生児死亡率は、過去70年で大きく低下しました。その要因は多岐にわたり、周産期医療に関連した人や教育といったリソースだけでなく、高度な医療機器などのリソースも多く使用され、現在の社会が実現されました。

世界の周産期医療は改善傾向にあるとはいえ、低・中所得国や医療資源が限られた環境では、先進国同様のリソースを持続的かつ十分に利用することは困難です。
先進国の周産期医療を垣間見たものとして、医療資源が限られた環境においてもイノベーションによって低コストで質が高く、現場が持続可能な医療を実現するべく私たちは活動しています。

しかし、私たちが正しいと思っている周産期医療は、時代や環境が異なれば必ずしもそうではないかもしれません。
既存の知識、固定観念にとらわれず、現場から学び続けながら、私たちの活動がすべての母親と子どもたちの健康に貢献することを心から願っています。

理事長平川 英司