臨床活動事業
IGPCでは、実際に現地で診療にあたっています。
シエラレオネ
IGPCは、Lugbuチーフダムにあるスンブヤという場所で、周産期病棟を建設中です。現在は、すでにある診療において、外来診療のみを提供しています。妊婦やこどもばかりでなく、成人でもなんでも診ます。この診療所で一番多い疾患は、マラリア感染です。こちらのマラリアは熱帯熱マラリアといって、子供の死亡原因の上位を占めています。
この地域の人口は約3万人で、この地の年間分娩件数は約1300件です。この地域にある分娩できる医療施設はスンブヤというところにあるCommunity Health Centerを中心として6つあります。しかし当然ながら、日本の医療施設のような設備はありません。電気と水は確保できるようになりましたが、産科救急に対応できる設備はありません。産科救急処置が必要な場合は、自動車で1時間30分ほどかけていくBo Government Hospitalまで行かないといけません。産科救急は1秒を争う場合が多いので、1時間以上かけて搬送していた場合は、病院に到着したころにはもう手遅れになっているケースがほとんどです。ちなみに、シエラレオネ全体の妊産婦死亡率は、1100人/10万出生です。日本の妊産婦死亡率は3.3人/10万出生です。この地域で中核となる周産期施設をつくることにより、地域の母体死亡率をゼロにし、周産期死亡率を改善することを目的とします。
臨床研究事業
IGPCでは、途上国の現状を考慮して改良を加えた医療機材などを、臨床の現場で実際に使用できるかどうか研究しています。
ホンジュラス
コンゴ民主共和国
母子保健事業